ウッドデッキ

夏とウッドデッキ

ウッドデッキ

住宅の中にいるようで外でもある、そんな不思議空間がウッドデッキですが、空調設備はありませんので外気の中で利用されることになります。暑い日には自然の風に頼るか扇風機を持ってくるか、ウチワを用意しなければ爽やかなそよ風の中で読書に没頭することはできません。日差しの強い時間帯ですとウッドデッキの表面が熱せられて、裸足で歩くことができないほど高温になる場合もあります。風さえ吹いていれば締め切った住宅内よりも涼しいことは期待できますが、日を浴び続けていたウッドデッキの上を何も履かずに歩いたり走るのはとても危険なので、夏場は自分だけでなく家族のみんなにもそのことを知ってもらっておかなければならないでしょう。張り紙をしておけば万全ですが風にさらわれないようにしっかりとセロハンテープで四隅を固定することも忘れてはいけません。そこに注意しておけば、エアコンの効いた部屋よりも快適な気分で初夏を過ごせるかもしれないのが夏場のウッドデッキの魅力です。

冬とウッドデッキ

冬は寒いのであまりウッドデッキを利用しないかもしれません。四方を壁に囲まれているわけでもないので冷たい風が吹けば体は凍えますし、雪が降れば体温はみるみる下がっていきます。焚き火をすれば暖もとれますが、人工木のウッドデッキでもやってはいけません。火にそれほど耐性はないと思われますから、燃え盛りはしなくとも焦げたような感じになってしまうでしょう。寒い日にウッドデッキを使うのなら七輪や石油ストーブを併用して、ついでにお餅やスルメでも焼きながらにするのが合理的でしょう。足元は木っぽくて室内から裸足で出入り可能なエリアですが、野外に近いので12月や1月は薄着での使用は厳しいです。雪がそこに積もることもあるでしょうし、厚着をして長靴を履いてでないと無理、という日も地方によっては年に10日以上ありそうです。なので冬にはあまり活躍しないエクステリアかもしれません。

春とウッドデッキ

この季節こそウッドデッキが本領発揮するシーズンです。部屋の中にいるのがもったいない、そう思わせる春の陽気に包まれて週刊誌を読み漁りたい日は、まさにウッドデッキ日和です。お庭の植物も活き活きとした緑を茂らせている頃合でしょうし、降り注ぐ紫外線を浴びながら芸能人や政治家のスキャンダルに心を奪われるには最高の環境です。週刊誌の気分でなければファッション雑誌やグルメ情報誌、あるいは新聞から知識を吸収しても有意義な昼中の時間を過ごせますし、春とウッドデッキは本当に最高の組み合わせなのです。読書が苦手なら相棒には他の物を選んでもよいですし、紫外線を浴びたくなければ日除けにガーデンハットを取り付けるか、日焼け止めクリームを塗って白い美肌を守ることになりますが、春ならそんなに焼けないのでよほど肌の弱い人でなければ神経質になりすぎなくてもいいでしょう。静かで素敵な時間を過ごせるので、春に備えてウッドデッキというエクステリアを欲しがる女性は多いようです。